「感情」には目的が必ずある
こんにちは。
ライフコーチの大野 貴之です。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
「感情」には目的が必ずある
これまで何度もお伝えしたように、ライフコーチングでは「感情」を大切に扱います。
でも感情って誰もが持っていながら、誰もがよくわからないものですよね。
そこで今日はこの「感情」について少し深く解説してみようと思います。
人によっては「感情」について正しく理解するだけで、悩みが取り除かれる場合もあるのでぜひ最後までお読みくださいね。
さて、コーチングを受けてすぐの方など、「自分の感情かわかりません」のように仰る方は多くいます。
現代人は毎日忙しい生活に追われているので、文字通り心を亡くして感情を感じにくい方や、頭で考えすぎるあまり感情を感じられない方など色んなパターンの方がいらっしゃいます。
確かに「感情」と言われてもいっぱいあるし、それを的確に言語化するには語彙力も必要です。
しかし、実は数ある感情も、元を深く深く探っていけば、最終的には「4つ」に絞られるんです。
それが、
- 喜び
- 怒り
- 悲しみ
- 恐れ
この4つです。僕はこの4つを「本物の感情」と呼んでいます。
そして、これらの感情には以下の通りそれぞれ目的があります。
- 喜び
→幸せを感じる - 怒り
→問題を解決する、大切なものを守る - 悲しみ
→辛い出来事と訣別して乗り越える - 恐れ
→危険から身を守る
「喜び」と「恐れ」については違和感ないかと思いますが、「怒り」や「悲しみ」は人によってはピンと来ない可能性もあるかもしれませんね。
特に日本人は「怒り」が苦手な人が多いので、これを見ても「怒って解決するってこと?」と思った方も多いかもしれません。
ですが、もちろんそういう意味ではありません。
「怒り」とは問題解決をする時の行動力や好奇心の源であり、また、大切な人や物を守る時にNoと言う力なんです。
つまり「怒り」をうまく扱えない人は問題解決力が人より弱かったり、他人にNoと言えなかったりするんですね。
そして「悲しみ」は辛い出来事を乗り越えるために味わう必要があるものです。
つまり「悲しみ」をちゃんと味わえないと、いつまでもその出来事に囚われ続けます。
そしてこれらの感情は全て等しく必要なもの。
「怒り」などの強いエネルギーだけでは周りを攻撃してしまう人になるし、逆に弱いエネルギーしかない人は、いざという時に人を守る力が出ない人、優しいというよりは脆弱な人になります。
これまでも感情はポジティブもネガティブも両方大事だと何度かブログに書きましたが、厳密な話をするとこういうことなんです。
ちなみに僕は最初、この4つを「本物の感情」と呼んでいると言いました。
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、本物があるということは偽物もあります。
そう、実はこの4つ以外の感情は全て「偽物の感情」です。(「代理感情」「学習された感情」のような言い方もされます。)
そして多くの人は、この「偽物の感情」に振り回されてるのが原因で悩みになっている場合が非常に多いです。
次回はこの「偽物の感情」についてもう少し丁寧に解説します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ライフコーチ 大野貴之